1月22日(日)
前日に雪が降り、道には積もっている。
とても歩きや自転車で行く気にはならない。車でグレートホステスへ。
駐車場に入り、止めてある自転車と自動車を見渡したが、沙夜ちゃんのものはない。
車を所定の位置に止め、店内をしばらく見ることにした。
ロック系の髪形をした見たことのないウエイトレスさんと、いつもいる見知らぬ人が働いているのが見えた。
今の時点では沙夜ちゃんいないだろう。それとも徒歩通勤でいらっしゃるのか。
ずいぶんと時間がたって、介入しないおチビちゃんが裏方から現われた。
長い時間表に出てなかったんだな。沙夜ちゃんもそんな感じでいないもんかな。
だいぶ時間がたち、区切りの時刻になっても沙夜ちゃんは現われず。
あきらめて帰ることにした。
日曜日のこの時間にいないなんて、ちょっとツライな…。
1月28日(土)
久しぶりに自転車でグレートホステスへ。
車で行くといいことないというジンクスを長い間無視していたが、最近本当に何もいいことがないので、ここはゲンをかついで、いちばん縁起のいい自転車で行くことに。
裏口から駐車場に入り、駐輪場へ向かった。
止めてある車を見回し、沙夜ちゃんのがないことがわかってから駐輪場に到着し、並べてある自転車を見た。
沙夜ちゃんのはない。
…いないのかぁ〜。
しばらくその場で立ち尽くした。これで入っても意味ないからねぇ、どうしようか。
ここにいてもしょうがないし、もしかしたら後で来るかもしれないという根拠のない期待も沸いてきたので、とりあえず店に入ることにした。
土曜日だから若木さんもいることだし。
入り口に向かって歩く。若木さんがワシに気付き、メニューを持ってレジ横でスタンバイ。
こうなったら入らないわけにはいかないよね。
入店し、若木さんに右ゾーンいちばん奥の席に案内してもらった。
ワシを座らせた若木さんはそのままキッチンへ向かい、そこにいるウエイトレスさんに何かを伝えた。
そこにいるウエイトレスさん…あれ?沙夜ちゃん??沙夜ちゃんがいる〜!?
そのウエイトレスさんがこっちを振り返った。
やっぱり沙夜ちゃん?うれしそうな笑顔でこっち見ちゃって。若木さんがワシが来たということを教えてあげたのだな?
そのウエイトレスさんが横を向いた。
あれ…沙夜ちゃんじゃない。
後ろ姿、正面のお顔が沙夜ちゃんに見えたのだが、横を向いたらぜんぜん違うじゃん。よく見た。
…いつものさんじゃないか。
なんだよいつものさん、髪の結い方と色が沙夜ちゃんそっくりだよ。
ワシは目が悪いから、ある程度距離があると顔がぼやけて見える。全体的な形で沙夜ちゃんに見えてしまっていたのだ。
しかし横顔にはだまされなかった。いつものさん特有の丸っこさが出てしまっている。
なんだよ、いつものさんか〜。
いつものさんがお冷を持ってきた。
いつものさんか〜。
いつものさんが注文を取りにきた。
いつものさんか〜。
いつものさんが用意をしにきた。
いつものさんか〜。
何をやられてもため息が出てしまう。
若木さんといつものさんが満面の笑顔で会話をしている。仲がよくていいじゃないですか。
頼んだフライドポテトをちょぼちょぼと食べながら、持ってきた書籍に目を通していた。
ドリンクバーへおかわりに行くために立ち上がった。キッチンにいるいつものさんと目が合った。
懐かしいね、いつものさんの視線。
ボケ〜っと座っていたら、あっという間に時間がたった。
いつものさんが私服姿で店を出た。いつも沙夜ちゃんが上がる時間と同じだ。
今日はいつものさんが沙夜ちゃん役だったか…。
ワシも店を出ることにした。
久しぶりに若木さんにレジをやってもらった。
沙夜ちゃんいない。
亀島さんもいない。
一時期の「三銃士」が、今は若木さんだけになってしまった。
去年の今ごろもなかなか沙夜ちゃんに会えなくてもがいていたっけな。やめたと思っていたが無事だった。
今回も、いつものようにそうであってほしい。