モレ映像の発信源

数多くある中の代表的な無線映像機器です

UHFテレビ放送帯カメラ

 写真にある左側のアンテナを持った白い箱状のものがカメラです。前面右側の大きい円がカメラのレンズ、小さい円が集音マイクです。
 撮った映像と音声を電波に乗せて飛ばすわけですが、その電波にはUHFテレビ放送帯が使われます。UHFテレビ放送帯とは、ローカルのテレビ放送で使われている電波の周波数で、13チャンネル〜62チャンネルの計50チャンネルあります。この地域の代表的なUHF放送は14チャンネルのMXテレビ、16チャンネルの放送大学、38チャンネルのテレビ埼玉、42チャンネルのテレビ神奈川などです。民放で使われているチャンネル(1チャンネル〜12チャンネル)の周波数よりも高くなっています。
 UHF帯は50チャンネルありますが、実際にその地域にUHF放送しているテレビ局は50局もありません。つまり、空きチャンネルが多数存在します。UHFテレビ放送帯カメラはその空きチャンネルを利用して、映像と音声を送信します。
 無線カメラでよく使われているチャンネルは13、15、18チャンネルだと言われており、17、22、24、26、27チャンネルも多いそうです。
 写真にあるカメラは13、15、25、29チャンネル4つを切り替えて使用することができます。これにより同型カメラを1箇所に4台まで設置でき、配線不要の防犯カメラとして大いに役立ちます。
 なお飛ばした映像は、13〜62チャンネルのUHF放送帯を受信できるポータブルのテレビで見ることができます。テレビ放送帯を使用しているわけですから、当然テレビで受信できるのです。このように専用受信機を必要としないため、最も手軽な無線カメラであるといえます。

1.2GHz帯カメラ

 1.2GHz(1200MHz)付近の高い周波数の電波を使って映像と音声を飛ばすカメラです。先述したUHFテレビ放送帯の電波は300〜600MHzくらいなので、その周波数の高さがうかがえます。
 写真は「RFシステム」の商品。右側の細長いものがカメラ本体で、電波を送信するための短いアンテナがついています。このカメラは手のひらサイズと非常に小さく、どこにでも設置が可能です。正面についているごく小さな穴がレンズで、その直径は1ミリメートル未満です。
 その左側の機械はRFシステムのカメラの専用受信機で、カメラからの電波をアンテナで受信し、テレビモニターにつなげて映像を見ます。
 UHFテレビ放送帯には決まった周波数の割り当て(チャンネル)がありますが、1.2GHz帯カメラにはそれがありません。同じ1.2GHz帯でも、製品によって周波数はバラバラです。例えばA社が製造するカメラは1.264GHz、B社のカメラ1.284GHzといった具合です。また1.2GHz帯といいながらも0.9GHzや1.1GHz付近のものもあります。
 何度も言うように、決まった周波数の割り当てがないので、カメラの正確な周波数を知るのは困難です。なのでカメラの周波数にあらかじめあわせてある付属の専用受信機を使って見るのが普通です。
 写真のRFシステムのカメラで使用する1.2GHz帯の周波数は16種類(16チャンネルと表現します)あるそうです。 写真にある専用受信機は、16チャンネルの周波数をツマミで切り替えて受信することができます。例えばカメラの電波が第7チャンネルの周波数を使っているならば、それを見るには受信機のツマミを「7チャンネル」に合わせるわけです。
 このRFシステムの受信機、モニターが内蔵されているタイプもあり、撮った映像をリアルタイムで手のひらに収めて見ることができます。さらにハードディスクを搭載しているタイプもあり、見ながら長時間録画も可能です。

2.4GHz帯カメラ

 2.4GHz(2400MHz)付近の非常に高い周波数の電波を使った無線カメラです。
 写真右側がカメラ本体。四角い電池との大きさの比較により、カメラ本体がどれだけ小さいことがお分かりだと思います。
 左側にあるのがこのカメラの専用受信機で、テレビモニターにつなげて映像を見ます。1.2GHz帯同様、決まった周波数の割り当てがありませんので、専用受信機以外の受信機で鮮明な映像を見るのは非常に難しいです。
 周波数が高くなると搬送できる情報量が増えるため、映像という大きな容量の信号を電波で発信するには、高い周波数が向いています。それゆえUHF放送帯カメラよりも1.2GHzや2.4GHzといった高い周波数の電波を使ったカメラのほうが映像がきれいです。
 ですが、電波には周波数が高くなればなるほど壁に反射してしまう性質があり、室内にカメラを置いて外で映像を受信しようとしても電波が壁に跳ね返るなりしてかなり減衰してしまいます。2.4GHzのカメラの映像はきれいではありますが、周波数が高すぎてなかなか外に飛んでいかないというのが弱点です。映像がきれいでちゃんと外まで電波を飛ばせるという点で、1.2GHz帯のカメラのほうが使用頻度は高そうです。
 そういった意味で2.4GHz帯のカメラは、カメラと受信機の距離が近くても差し支えない用途で使えると思います。室内の防犯カメラに適しているのではないでしょうか。